いわき市沼の内漁港の魚市場で大人気スズキをご紹介します!
夏こそ味わいたい、常磐ものスズキの魅力

暑い日が続くと、さっぱりとした白身魚が食べたくなるものです。そんな時期におすすめなのが「スズキ(鱸)」です。
出世魚としても知られ、成長段階で「セイゴ」「フッコ」そして「スズキ」と名を変えるこの魚は、日本人の食文化に古くから根付いた魚の一つです。中でも、常磐沖で水揚げされる“常磐もの”のスズキは、豊かな海流と栄養に育まれ、身が締まりながらもほどよく脂がのり、刺身から焼き物、洋風料理まで幅広く楽しめるのが魅力です。旬は初夏から夏本番。気温が上がるこの時期に、氷で締めたスズキの刺身や“洗い”は格別の一皿。淡白ながらもコクのある旨味は、冷酒や柑橘とも好相性で、まさに“涼味”として親しまれています。また、スズキは海だけでなく、汽水域や河口にも生息する環境適応力の高い魚。そのため、漁法も多彩で、常磐沖では底曳網や定置網などによって漁獲されます。焼けば皮目が香ばしく、煮れば出汁に旨みがしみ出す。ムニエルやカルパッチョなどの洋風アレンジもおすすめ。まさに“和洋を問わない万能選手”として、料理人からの評価も高い魚です。スズキは派手さこそありませんが、季節の移ろいを感じさせてくれる魚です。
出世魚とは?スズキに見る日本の魚文化

「出世魚(しゅっせうお)」とは、一つの魚が成長するにつれて複数の名前で呼ばれる魚のことで、日本独自の文化として知られています。名前が段階的に変わることが立身出世に通じるとして、古くから武家や商家では“出世を願う象徴”とされてきました。その縁起の良さから、お祝いの席や正月料理などでも重宝される存在です。出世魚は魚屋さんや市場でも大きさによって値段が変わることが多く、その呼び名の違いは漁師の間での習慣や古くからの地方文化に由来しています。魚の名前の変化を知っていると、スーパーや市場での買い物がより楽しくなるだけでなく、日本の食文化の奥深さにも触れることができます。
スズキの出世魚としての名称(関東の場合)
- セイゴ(20~30cm前後)
まだ幼く、釣り人にも人気のサイズ。- フッコ(40~60cm前後)
少し大きくなった中型サイズ。関西では「ハネ」とも呼ばれます。- スズキ(60cm以上)
成魚になると「スズキ」と呼ばれ、白身魚の高級魚として扱われます。
👀 スズキの目利きポイント

新鮮なスズキを見分けるには、以下のポイントをしっかりチェックするのがコツです!
1. 体表の光沢とハリ
新鮮なスズキの体表は、まるで濡れたガラスのようにキラキラと光沢があり、触るとピンとハリがあります。身がだれていたり、ツヤがないものは鮮度が落ちている可能性があります。
2. エラの色が鮮やかな赤
エラを開いて中を確認してみましょう。新鮮なものはエラの内側が鮮やかな赤色をしています。時間が経つとエラの色はくすんだり、茶色っぽくなったりするので、赤みが強いものを選びましょう。
3. 目が澄んで黒く、やや盛り上がっている
目が濁っていたり、へこんでいると鮮度が落ちている証拠です。新鮮なスズキは、黒目がくっきりとして透明感があり、少しふくらんでいるのが特徴です。目が生き生きとしているものを選びましょう。
🐟 選ぶコツまとめ
全体的に「いきいき」とした印象を受けるかがポイント。色・ツヤ・目の輝きが揃っていれば、味も抜群。刺身でも火を通しても、スズキ本来の上品な旨みを楽しめますよ!
特別な日の食卓にもおすすめ!スズキのポワレ🍷

【材料】(2人分)
- スズキの切り身…2切れ(皮付きがおすすめ)
- 塩・こしょう…各少々
- 小麦粉…適量(皮目に軽くまぶす)
- オリーブオイル…大さじ1
- バター…10g
<クリームソース>
- 生クリーム…100ml
- 白ワイン…大さじ2
- 玉ねぎ(みじん切り)…1/4個分
- バター…10g
- レモン汁…少々(お好みで)
- 塩・こしょう…各少々
【作り方】
① 下ごしらえ
スズキの切り身に軽く塩こしょうをふり、皮目にだけ薄く小麦粉をまぶします。
② ポワレする
フライパンにオリーブオイルを熱し、スズキの皮目を下にして中火でパリッと焼きます(押さえながら焼くと反り返りを防げます)。
焼き色がついたらひっくり返し、バターを加えて、身の側もふっくらと焼きます。中まで火が通ったら取り出しておきます。
③ ソースを作る
同じフライパンにバターを入れて玉ねぎをしんなりするまで炒め、白ワインを加えて少し煮詰めます。
生クリームを加えて弱火でとろみが出るまで煮詰め、塩こしょうで味を調えます。
お好みでレモン汁を少し加えると、爽やかな酸味が加わります。
④ 仕上げ
お皿にスズキを盛り、クリームソースをたっぷりとかけて完成。お好みでハーブや彩り野菜を添えても◎。
まろやかなクリームソースがスズキの旨みを引き立て、皮目のパリッとした食感とのコントラストが楽しい一皿です。おもてなしにもぴったりですよ。
まとめ
スズキは初夏から盛夏(6月〜8月)にかけてがもっとも美味しい時期で、特に梅雨時期に獲れる「梅雨スズキ」は脂がしっかり乗り、しっとりジューシーな身質が魅力です。「常磐もの」として水揚げされるスズキは鮮度・味ともに一級品であり、旬の時期にはぜひ多彩な料理でその美味しさを堪能してみてください。

